古本を買取する交換会
古本屋の間で古本をセリにかけて、欲しい本を買取する交換会があるのですが、業界内では市場と呼んでおり、その市場を運営するための組織が古本屋の古書組合となるのです。
一般的には、各都道府県に組合はあるけれど、それを統括しているのが、全国古書籍商組合連合会でして、本部は東京の神田にある「東京古書会館」にあり、全国的に統括し始めたのは昭和に入ってからのことなのですが、その前はと言いますと、東京はもちろんの事、京都や大阪、名古屋など、それぞれが独立した組合でした。
古本市場は、つまり交換会でして、それぞれの組合いや支部ごとの市場と、市会と言われる同人組織が主催している専門書市の2種類があるのですが、東京の組合の場合は、神田をはじめとする、新宿と文京、中央線と北部、東部と南部の7支部に分けられ、本部の会館のほかにも4ヶ所も古書会館を設置し、それぞれで交換会を開いています。
東京の市場では、古本の全般が扱われているのですが、専門書市では、明治以降の文学趣味的なものを扱う会や、学術雑誌の資料を中心とした会、それから古地図や和本、古典や浮世絵などを扱う専門的な会が開かれており、これらは各組合の下で運営されていまして、組合直営市とも言われていますが、これらの多くから私自身も良質な古書を買取することができて、お客さんなどから本を仕入れる事ができないときは、必ず古書市で本を新たに仕入れるために買取利用させてもらっています。
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古本市場での買取システム
一昔はそれぞれの市会が、市場での買取システムを仕切っていたので、相当の利益もあったようですが、現在の市会では歩金と呼ばれる手数料がわずかに入るだけで、儲けを出せるほどではなくなってきているのが実情で、全国組織としての組合が確立されるに従って、市会は分野的な専門性を向上させ、円滑な古本の流を図るための組織へと変わっています。
古本屋は地域に所在している組合に在籍するのですが、そのことで、全国各地で開催されている交換会にも参加できるようなシステムにしてあり、ただ、大都市部を持っていない地域での交換会は、開催される頻度も少なくて規模も小さいために、交換会の継続が難しくなってきている地域も出てきています。
組合に加盟している古本屋は、全国に2500件ほどありますが、古本の仕入れを店や個人だけから買取している無加盟の古本屋も多く、自給自足の方法で運営しています。
それから、交換会を開催するのが難しい地域では、古書組合に加盟するだのメリットが減少している事もあり、自分の書店だけで本を買取して巡回させているのです。
現在のところ、本部の古書組合が運営している「日本の古本屋」サイトへ参加するためには条件がありまして、各地方の組合に登録している加盟店ということになっています。
特に都内では、店の売上が低下しているために、ネット販売に頼る場合が多くなっているため、今後の古書組合の担うべき役割は大きく、交換会とサイト運営の意味も大きくなってくる事は必然的なことになってくるかもしれません。